第12章
ライフ
オリエンテーションコース:
人生において有能になる

ほとんどの人々は、静かな絶望をもって人生を送っていると言われています。すべての人々がそうであるとは言い切れないでしょうが、ある人々は、自分の人生は調和がとれたもので、生きがいがあり、また充実していると言うことができないでしょう。何人の人が、かつて夢に見たような人生を送っていると言えるでしょうか。しばしば人は、人生の中で自分が行うこと ― 通常それはその人の仕事によって表わされます ― で定義づけられたり、覚えられたりしますが、もちろん人生にはこれ以上のものもたくさん存在します。人が8つのダイナミックスのすべてにわたって充実している時、真の充実感と幸福がやってきます。それは人が、家族や友人を通して、あるいは所属するグループを通して、他のダイナミックスに対して貢献する時、あるいは他のダイナミックスからの貢献を受ける時、真の充実感と幸福はやってくるのです。これらの要因のいずれかが人生から欠けていたり、混乱したり、または不均衡になったりすると、私たちはその混乱の種を見つけ出します。
しかし通常、仕事は人生において最も重要な「ハット」であることは事実です。それは、私たちが第一につくり出すものであり、さらには自分自身を支える糧であり、多くの注意を占めるものなのです。したがって仕事が悪い方向へ向かうと、人生のすべての物事に影響を及ぼします。また逆に、私たちの他のハット ― 夫、妻、親など ― が理想から外れてくると、仕事や他のすべてのハットに影響を及ぼすようにもなります。しかしやはり仕事は重要です。なぜなら、何と言っても、他のどの活動よりも仕事に従事している時間は長く、そして仕事の成功と失敗は、すべてのダイナミックスにおいての目的や夢を左右してしまうからです。例えば、仕事に生産性がなく、満足していない人は、家庭生活を失敗させるようないらだちや不安を家庭にもたらすことになり、余暇時間でも悩み続け、しばしばその反感を買うような態度が原因で友人を失うこともあるでしょう。主要な活動においてさらに高度な能力を発揮しなければ、思ったような幸せは感じられないことは確実です。能力は、自信や満足感、安心感などを含む多くのポジティブな要素の伴うものなのです。